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「中国の核実験」の英語・ウイグル語翻訳版を寄贈します

「中国の核実験」の英語・ウイグル語翻訳版を寄贈しますRadiation Protection Information Center

今般、2008年度札幌医科大学特定医学研究推進事業費・先端医学研究の助成を受けて、「中国の核実験」原著日本語が英語およびウイグル語に翻訳されました。医療科学社から刊行されました”Chinese Nuclear Tests”を、全国の大学図書館の蔵書として50冊、寄贈いたします。

中国は、新疆ウイグル地区(東トルキスタン)の楼蘭付近で、1964-1996年に46回、総出力20メガトンの核実験を行い、周辺住民への甚大な健康被害と環境汚染とがもたらされています。しかし中国政府はその実験事実さえ公開していません。居住区で実施された核実験としては世界最大の爆発威力で、149万人以上が死傷したと推定されています。本書が世界で最初に報告された科学書です。

昨年10月に世界ウイグル会議ラビア・カーデル総裁と著者高田純がワシントンDCで会談した際に、英語・ウイグル語翻訳図書の出版を約束したのでした。日本・米国・ウイグルの翻訳チームが10月から3ヶ月間集中的に翻訳し、この3月に刊行する運びとなりました。本書は日本からウイグルをはじめとするシルクロードに暮らす人々への科学の贈り物です。

世界で最初に核被災した日本は、“唯一の被爆国”ではありません。中央アジア・シルクロードの地は、広島・長崎以上の大核災害を受けたまま、21世紀の今もなお放置されています。本書はこれら地域に存在する大いなる悲劇を考える文献となります。是非、日本の大学図書館の蔵書とし、多くの日本人学生および日本へ留学されている海外からの学生に読んでほしいと思います。

今回、”Chinese Nuclear Tests”を、日本全国の大学図書館の蔵書として50冊、寄贈いたしますので、所定の申込書に記載の上書類を郵便にて、お申し込みください。先着順を基本といたします。尚、申し込み締め切りを2009年5月31日といたします。


著者 高田純 理学博士 札幌医科大学教授
2009年3月16日

申し込み送付先

〒060-8556  札幌市中央区南1条西17丁目
札幌医科大学 医療人育成センター 物理学教室

申込書


申し込み締め切りを延長します。(2009年12月20日)

ただし、用意していた図書がなくなり次第終了とします。