ノーベル平和賞:「大変誇りに思う」エルバラダイ氏会見
【ウィーン会川晴之】ノーベル平和賞の授賞発表を受け、IAEAのエルバラダイ事務局長は7日午後、IAEA本部があるウィーンの国連ビル1階ホールで会見した。職員約300人に拍手で迎えられた事務局長は「大変誇りに思う。この賞は職員全員のものだ」と笑みをたたえ、喜びを職員と分かち合った。
その後はいつもの厳しい表情に変わり、9月の国連特別総会で核軍縮や核不拡散に関する文書のとりまとめに失敗したことなど、核不拡散や核軍縮などの課題が山積していると指摘。「受賞は我々の取り組みを支持するという強いメッセージで、IAEAの強化につながる。平和と安全を守るために最善を尽くす」と語り、活動を一層強化する考えを示した。
【ウィーン会川晴之】IAEAのエルバラダイ事務局長は7日の会見で、受賞発表後にライス米国務長官から祝福の電話を受け、「今後もお互いに協力し合うことを確認した」と述べた。この他、ストロー英外相、フィッシャー独外相などからも祝福の電話を受けたことを明らかにした。
毎日新聞 2005年10月7日 21時51分 (最終更新時間 10月7日 23時35分)