5人の科学者が「福島は低線量で健康被害なし、20km圏も帰還できます」と報告した科学会議SAMRAI2014開催のために出版されたのが本書です。
福島第一原発事故で環境に放出された放射性物質の情報に関する新聞やテレビでの報道で、国内は混乱しました。しかし、強制避難命令のあった20km圏内でさえ、直後の線量率は国際宇宙ステーション並、ひと月後に30分の1、1年後に100分の1と低線量率であることが判明しています。3年後の今、年間線量は、低いところで自然放射線レベル、高いところでさえ数倍と、大幅に低下しています。
本書「放射線ゼロの危険」は、国際放射線防護委員会ICRPが放射線の人体へのマイナス影響のみを取り上げ、プラス効果を無視してきた思想を、科学的証拠を持って打ち破り、新たな放射線医科学の枠組みを示します。このパラダイムシフトは、21世紀の文明を変革し、平和で健康な世界の構築に貢献するという願いが込められています。そして福島県民へ完全なる希望を与えるものです。