急性放射線障害を引き起こす線量は、1シーベルト以上です。白血病や発がんの後障害を誘発する線量は0.2シーベルト以上です。これらは瞬時の線量であり、年単位の積算値ではありません。「美味しんぼ」で指摘されているマイクロシーベルトのマイクロはその100万分の1しかなく、急性症状も発がんなどの後障害も絶対に生じない範囲です。
食塩を一度に100グラム食べたら危ないです。しかし、その100万分の1、0.1ミリグラムの食塩は何の害もありません。しかも、人間は、毎日5グラムの食塩は必要ですから。
高田 純 理学博士 札幌医科大学教授