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精神的復興が大切 4年が経過した南相馬Radiation Protection Information Center

浪江町で牛を育る山本幸男さんは元気いっぱい

 震災のあった4年前の6月、南相馬市内の大町病院の要請で私は、当地を訪れました。20人の子どもさん、2人の親御さんの甲状腺および体内の放射能の量を検査し、その結果を含めて、放射線の現状を市民300人にお話ししました、「低線量で健康リスクはありません、しばらく屋内退避で頑張りましょう」。 
 常磐自動車道が、安倍政権のリーダーシップの下、2か月も前倒しで、福島の南北を縦断する重要幹線として3月1日に開通しました。こうした復興の様子が見える南相馬で、今回4年ぶりの手弁当の放射線防護学セミナーを、市民県民および周辺県の方々のボランティアの皆さんとの共同により、3月8日に開催できました。
 4年前も低線量でしたが、その後さらに放射線は減衰し、全く心配のない状況にあります。しかし、市民にはそうした放射線の正しい理解は普及していないことを、参加いただいた地元の”ベテランママの会”のみなさんとともに確認し、継続的な教育広報活動の大切さを感じました。
 若い人たちが自信をもって地元で生きられるように、正しい放射線の知識を持って、精神的に復興することこそが大事だと思いました。
 高田 純 理学博士 札幌医科大学教授 南相馬にて 2015.3.9

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